中毒症状雑記

何かを書きたくて仕方ない時に書きます。

平成ジェネレーションズFINALで色々狂った人の日記

思い出話と映画の感想を言いたくなったので書きます。

こんにちは、平ジェネF公開初日に5年使ってたツイッターアカウントが凍結されたオーズのオタクです。
仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL、すごいですね。すごいですよね。
というだらだらな思い出話と今回の映画について雑記します。雑記です。
平ジェネFと登場ライダーそれぞれストーリーやらネタバレがあります。


























・自己説明

一応私のことを。
ディケイドからライダーを見るようになり、リアルタイムで追いかけること9年目です。
オタクとしての自我が芽生え始めた中二病真っ盛りな頃に、オーズと出会いました。もうあんまり記憶にないので詳細は省きますが、簡単に言うと初めて推しができました。
アンクです。
いつの間にか物語世界にのめり込み、現実世界ではずっとオーズの話を誰かにしていました。比喩抜きにオーズのことを考えない日はなかった。まあオタクなんてみんなそんなもんだよね!
アンクが自分の世界で誰よりも何よりも好きだったし、もう彼以上に愛しい存在なんて私の人生に現れないだろうと本気で思い、実際今もそう思っているんですけど。そんな風にリアルタイムで重い情を抱えていたので、最終回はもう。
一年間応援ありがとうございましたの文字と、新番組フォーゼの予告が流れて、しばらく呆然として。
「これからどうやって生きていけばいい?」と思いました。
それしか考えられない、ただ答えは出るわけもなく、アンクが死んだ、オーズが終わったという現実に頭が真っ白になってしまった。「オーズ」というものが自分の心臓まで根が張っていたから、それが突然消えてなくなって自分の心臓までどこかにいってしまって、心に特大の穴が空いて自分の色々を見失いました。
それが2011年8月の、私に起きた出来事でした。
それから数か月後にMOVIE大戦MEGA MAXがありましたね。この数か月間でCMの映像でアンクがどう出るのかが不安で楽しみで夢にもアンクが出てきましたが割愛。
MEGA MAX見て「よし、40年待とう」と思い、それから数年間自分の中で紆余曲折あり(これを人は拗らせと呼びますが割愛)、最終的に「アンクが幸せで満足して笑っているなら(私個人としては)もうなんでもいい」という至ってシンプルなエゴ、自分の欲望にたどり着きました。私はただ推しが満足して笑っているならどんな結末だろうと受け入れられると思います。
ただし物語としてのオーズも同時に愛しているので、もし何かあるなら、どんな媒体であろうと脚本は小林靖子に手掛けてほしい、とも思っていました。まあ、今もそうです。
そうして一つ結論を出したことに満足した私は、オーズのことを考える日が徐々に少なくなり、ツイッターでも現実でも誰かにオーズのことを話さなくなりました。愛してるって最近言わなくなったのは本当にあなたを云々、です。いろんな感情をたくさんぶちまけて落ち着いたので、過去の作品を見たり新しいものを見たり、そっちに傾いていきました。
ちなみに、オーズはリアルタイム以来見れませんでした。1話で泣くので。
これがここ最近までのデフォルト。



・ここまでのハイライト

2016年秋、当時放送していたウルトラマンオーブにはまって、久々に現行作品で盛り上がって、布教もして、イベントも精力的に行き、いろんな人と出会って、そりゃあもう楽しい一年でした。まず、自分が「現行作品にのめり込む」という状態がそれこそ仮面ライダーオーズぶりのことで。
自分の中でストップをかけていたところがあったので。あれほどのめり込んでしまうと、終わった時や推しが死んだ時めちゃくちゃつらいし人生に影響が出るから、どうしても線は引いてました。ウルトラマンオーブは推し(主人公・クレナイ ガイ)が頑丈で長寿な宇宙人なので色々とセーフなところがあったし、何と言っても過去作を雑に扱わない会社*1なので、その辺安心してたというか。
そんな風に珍しくイキイキしてたら、2017年10月のあの特報が来るわけです。


仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL最新映像

あの衝撃は今も忘れません。

20時の時点でまだ外にいて、なんとなくツイッター見てたら公式アカウントのツイートになぜかオーズとアンクがタグ付けされている。は?と思って(この時点で頭が真っ白)リンク開いたらこれです。不思議なことに姿を見た瞬間涙が止まらなくなりました。外で。なんで自分が泣いてるのかも分かってないけど勝手に出るものは仕方ないし、止まらないし。本当にとめどなく流れるのでびっくり。
そのあとツイッターに戻ると阿鼻叫喚歓喜と悲鳴と慟哭の数々。意味を持たない母音と大量の!!!で埋め尽くされたタイムラインを見ながら現実が受け入れられず放心。外で泣かすんじゃねえ!!!と理不尽な怒号を発する自分。
こんなものを一人で抱えきれるはずもなく、私の救難信号を受け取ったフォロワーと通話しながら号泣して、「自分はこんなに泣くぐらいにはオーズ好きだったんだな…」と改めて思いました。
こうして私は、新たなジャンルにこのまま鞍替えしちゃおうかな、と思っていたところを何よりも愛するジャンルに引き戻されてしまったのでした。

その後リハビリの為色々思い出したり話をしたり、本編2周目を完走(※通しで見るのはリアタイぶり/5日間で見ました)してなんとか12月の映画へ耐性をつけようとしました。先行上映の「オーズ見てない人は見とけ、オーズファンは全員見ろ」という感想でこれは相当やばいなと震えたのは記憶に新しいです。

そして迎えた12月9日の朝、アカウントが凍結。

めちゃくちゃ焦りました。他にアカウント持ってたからまだよかったけど。一瞬でいろんな人との繋がりがぶつっと切れてしまったから朝から心が折れそうでした。これから確実に情緒不安定になる映画見るのに?いや無理、色々と無理。
フォロワーの励ましでなんとか映画館にたどりつき初日初回を見ることが出来ました。ありがとうフォロワー。本当にありがとう。





いやー、タオル持って行っててよかった。
号泣、というのはただ涙が止まらないのと違ってしゃくり上げているので、嗚咽とか呼吸音がうるさいんです。なので、涙を吸収させつつ口も押さえることのできるタオルが便利なんですよね。
お客さんみっちりで、これ私一人だけ泣いてたらどうしようヤバイ女だと思われるな…と考えていたら隣のお姉さんが同じく号泣していたので良かったです。

自分でもびっくりしたのが、最初に泣いた箇所がタイトル出る前のあれです。映司のパンツが映るところ。もうあの瞬間に「本当に今、2017年の映画に、本当に出るんだ」って現実を突き付けられて、いろんなものがこみ上げてきて泣いてた。
映司の登場は万丈が落ちたところでなんとなく予想はできたけど、いざ本当にあの手が見えた時は、もうダメでした。ビジュアルも声も、あの手首すら、当時の火野映司そのもの。めっちゃ夏映画。何がすごいって髪の毛の長さですよね。あの、ニチアサ特有の終盤の髪の長さ。襟足長くない?みたいなあれ。あの長さだから、より当時感が強い。
ほんと、本編見終えてすぐ見たとしても、6年経ってるとは思えない「火野映司」のクオリティの高さ。渡部秀、すごい。
あと、これも事前情報で号泣したんですけど、グリード態の登場。MEGA MAXにも出なかったのに。正直もうスーツ残ってないんじゃないか、改造されて別のになってるんじゃないか、そういう不安があったから、一体でも残ってたことが嬉しかったです。
ただ最上がメダル出してきた時自分でも引くぐらい殺意と怒りがぶわっと湧いてきて叫びたかった。最上という敵キャラは好きです。あの場の所業を除けば。
あとBGMですよね。サントラはネタバレと聞いてたからタイトルも見てなかったんで知らなかった、まさか新規で来るとは…。レジェンドのシーンでお決まりの戦闘曲使ったりはあるだろうし、アンクも固有メロディあるから(再編集版とか)来るかな~とは身構えてたんですが、まさか再会パートがっつり新規で来るとは。
まあ、オーズについてはとりあえずこれくらいで。変身?ラストシーン?冷静に言葉が紡げるとでも。


ディケイドからリアタイしてるので、平ジェネ2作はまごうことなきログインボーナスです。
フォーゼ。「ロケット・オン」のあの音でアドレナリンぶわ~~~!!!!!ってなった。来るかなって思った瞬間に来る気持ちよさ!からの変身解除、もうこのベルトの動作すら懐かしい。「俺は如月弦太朗、全ての仮面ライダーと友達になる男だ!力になるぜっ!?」

最高か??????????

全てが最高すぎてびっくり、こんなの最高すぎる。
表情も、セリフの言い方も、もう完っっ璧。500%如月弦太朗。本当に本当にワンシーンずつしっかりと如月弦太朗で、一気に当時へ引き戻されました。
そしてね、しれっとエグゼパートに混ざるJKと大杉先生ね!!!
如月弦太朗もすごいけどこの二人の完成度ったらない!!!!あの、本当にアルティメイタムぶりですよね???「2012年当時の自分が知ってるキャラクター」が「2017年に寸分違わず動いている」奇跡。
あと、BGMやSEの使い方もいいじゃないですか。自分がタイムスリップしたんじゃないかってぐらいの、「そうだ、フォーゼってこれだ」って肌で分かる、あの衝撃。ゾディアーツ(おかえりホロスコ!!!蟹!!!!)が出てきたらこのBGMとか、そういうのが刷り込まれてるから感動が凄かった。
笑い出したくなる程最高な瞬間でした。
オーズとフォーゼは特に自分の中で印象が強いというか、リアタイ見てて純粋に楽しかった覚えがあるので、その『当時そのもの』の彼らがまた映画館で見れた喜びと驚きと感動と懐かしさとで、涙が止まりませんでした。もうストーリーとかはうろ覚えになってしまっているけど、一年という長い期間でお決まりの変身やお決まりの演出を見ているわけじゃないですか。
たとえ物語を覚えていなくても『テレビそのまんま』の演出がなされると「私はこれを見たことがある」って脳が一気に記憶を引っ張り出してきて気持ちがいい。そういう感覚を仮面ライダーで味わえる日が来たんだなって。リアルタイムで見てるとこういうのあるんだなと、すごくすごく嬉しかったんです、私は。こうして素直に感動できる映画に出会うまでものすごい遠回りをした気がするな~!


そして、立て続けの演出で泣き疲れてへとへとになったところに映る足元。合成にしか見えない大ジャンプ。去年の平ジェネでも思ったことをまた言ってしまった。

そうだ、まだいるんだった。

地球におかえり葛葉!!!!!!!(ほぼ一年ぶりn回目)
もうあの「変身!」の言い方。顔が一瞬歪むのさえ懐かしい。そう、あれはオーバーロードではなく「葛葉紘汰」の変身シーンだった。
ちなみに私は始まりの男・オーバーロード葛葉紘汰推しです。地面に亀裂が入りバグスターが出るより前、エニグマの起動とほぼ同じタイミングで異変に気付いた(っぽい)葛葉神が最高でした、ありがとう。ディレクターズカット版で金髪の神様のシーンを増やしてくださいお願いします。
しれっとビルド側の地球で手助けしてる葛葉が最高です、ありがとう。人を超えた力を持った葛葉でないと出来ないことをしてくれて本当に本当にありがとう。誰一人見捨てない為にその力を使うんだよな葛葉!!!!(泣いてる)
初見ではあの大ジャンプが「葛葉じゃないとできないこと」なのかと思ってました。でも正しくはそうじゃなかった。世界が衝突する前に、先輩ライダーの手助けのない戦兎とパラドを助けに来ることができるのは、果実の力で平行世界を渡れる葛葉だけなんですよね。ありがとう。
個人的に、戦兎が最上を追っている時に勝手に地下への扉が開いたのは葛葉の力じゃないかと思ってます。
葛葉、エニグマのバリアを破った時に「最上は禁断の果実に手を出した。これ以上見過ごす訳にはいかない」って言ったんですよね。『これ以上』って。異変の察知は地球にいるライダーたちとほぼ同じタイミングなのに、物語に関わってくるのが一番遅い。けれど現れた時に事情を把握しているっていうのは、神様だから。地球に長く留まることができないから。
戦兎があの場で最上の思想と野望を知ることは、のちのち「ライダーシステムとカイザーシステムの決定的な違い(=『仮面ライダー』としての自覚)を主張する」ことに繋がるので桐生戦兎=ビルドに必要なシーンなんですよね。
また、過去の葛城巧が最上の野望を知っていざという時に計画を邪魔立てできるよう動いていたというのは、この時点の桐生戦兎として知っておいた方がいいことじゃないかなって思います。まあ葛城はカイザーシステムのデータ流用してスチームガンとか作ってるらしいのでその辺判断は微妙だけども。
何が言いたいのかというと、葛葉は桐生戦兎を通して最上の最終目的が何なのか、を判断するまで積極的には動かないようにしてたんじゃないかなって。神様だから地球の事情にあんまり介入できないし、しないだろうし。力を持った自分が動くべき事態なのかそうでないのか見極めて、そして「これ以上見過ごす訳にはいかない」から表舞台に上がってきたんじゃないかなって個人的に思ってます。葛葉紘汰は神様だからね…。
それに加えて、後輩である桐生戦兎にどんな道を往くべきか、その自分で考える為の判断材料をあげたようにも見えました。ほぼ妄想ですね!


タケル殿。タケル殿~~~!!!!!最初のゴーストの登場のかっこよさったらなかったです!ね!?全員そう思ったでしょう!?
初日初見の時に「あ、ゴーストかな?」と思った瞬間後ろから「ゴースト!」って嬉しそうな男の子の声が聞こえてきてそれだけでこの映画見る価値あったな…って思いました。客席が埋まった映画館で子どもの声を聞けるのがとても嬉しい。時たま「あれフォーゼだよ!」ってお父さんに教えてあげてる男の子なんかもいて幸せだった。
ゴーストの話に戻ります。
各所で「新しいライダーの人かな?」と言われ続けたタケル殿も立派な先輩ですね。葛葉もそうなんだけど、年下の先輩ライダーって響きがいいよね。好きです。去年の平ジェネでもあまりのフレッシュさと当時の永夢先生とのダブルパンチな眩しさで見るだけで「これは孫…」と思ってしまったものですが。
今年のタケル殿ももちろんフレッシュさはあるものの、落ち着きが更に増して堂に入ってるなあ!という驚き。ライトカイザーがバグスター出した時に、即座にニュートンで吹っ飛ばしたのはゴースト本編や前作を経て「倒せない敵をどうするか」「自分がすべきことの優先度」というものを理解してるからですよね。賢い!BGMもめちゃくちゃテンション上がりましたね!あれはずるい。あれかかったらゴーストだもん。そして、
「たとえ倒せなくても皆さんのお役に立ちたいんです!この命は、永夢先生に助けてもらったものだから」
た、タケル殿~!!!
全国の御成が叫んだことでしょう。しっかり前作の繋がりを入れてくれる台詞に嬉しさを感じました。変身シーンもキレッキレで大好き。カミホリさんがスペクターでもやった変身者に直接パーカー着せる演出好きです。あと、ベルト閉じる時の生音も結構聞こえるんですよね、あそこ。永夢先生に助けてもらったって、ニコちゃんの前で言うのがまたね。
その前の神の恵み届けに来るところはさりげなくすごいことやってて笑ってしまう。しれっと、ぴょんっと、飛んでましたよね?あと、去年と今年で全然キャラもいる場所も違う檀さんをどう思ったのかが気になります。
あと、御成はもう、何がすごいってゴースト本編とかけ離れた衣装になってるのに出てきたら御成って分かるところですよね。坊主ですらないのにね!?先行上映組がVシネマスペクターと繋がってるって言ってたので一応見たんですけどなるほど…って感じでした。パラドと万丈がそれぞれの居場所に戻るまでの話、という側面もありつつ、御成もまたそうだったんだなあ、とか思ったり。ラストの「おかえり、御成!」のタケル殿の言い方と表情がタケル殿らしさ全開で癒されました。

パラドくんの大冒険。
エグゼ組は全員よかったんですけど、もう、あれです。
「『永夢!』って呼んだ時のパラドがめちゃくちゃかわいかったんだけどこれは私の脳内補正がかかっているからでは?

もう一度見る

私の覚えてる500倍かわいい…ッ!
です。
「探すのに二年もかかったんだ」のところが驚愕でしたね。二年も永夢のために…なんていい子か…!ビルド世界のパラドが二年もの間どうやって過ごしていたのかめっちゃ気になります。戦兎と石動とパラドのシーンはテンポ良くセリフが絡み合っていて好きなシーンです。石動さんあんたなんでも知ってんな?
メイキングDVDで犬飼さんもおっしゃってた永夢とパラドのグータッチのシーンもすごくよかったです。永夢の「医者」から「エグゼイド」に切り替わる時の顔が何度見てもいいなあと。そして、前作から一年でこんなに成長したんだな、と改めてエグゼイド本編の過酷さを振り返ったり。スピンオフでことごとく酷い目に遭ってた*2し。
で、このマイブラコンビが最高なのはもちろんね、タイトル後の戦闘シーンですよ。最高じゃないカットが一つもないぞ?と。
九条貴利矢漢すぎ問題。
すっと永夢を後ろに下げるだけでもかっこいいのになんだそのセレクトのキックは!!!後ろ向き変身!!!変身したレーザーが首だけ振り向くのもめっちゃ九条貴利矢。かと思ったら壁は走るわ「思ったよりたか~い」だわなんなんだこの人。二次元か?敵の武器奪って攻撃して、それ放り投げてパンパンって手をはたくのめっちゃ九条貴利矢。レーザーターボの小柄で身軽なスタイルにぴったりのいい戦闘シーンだった…エグゼはみんないいよね、なスタンスで見てたんですけど九条貴利矢はアブない男だと思います。タドルレガシーの飛んだーーー!?と思ったら素手でシンプルに殴って倒すのものすごく鏡飛彩だなと思いました。美しき物理。スナイプのFPSっぽいのとかみんな好きなやつですね!!あれはかっこいい。どうでもいい話ですが、この時点でエグゼイドがムテキになれていたらライトカイザー倒せたのでは?って思わなくもないです(始まらない平ジェネ)。
クロスオーバーが好きな自分としては、今作の導入は良かったと思います。万丈もバカだけどバカじゃないので、エグゼメンバーや先輩ライダーとの絡み方がちょうどいいバランスで。
永夢と映司とともに財団Xに向かうシーンで「なんでそこまでできるのか」って戸惑う万丈、いい意味ですごく一般的で、私は好きです。そりゃあそうだよね、分かんなくて当然だと思います。そこ二人は中でもアレな人間なのであんまり参考にしない方がいい気がする。
仮面ライダーになったばかりの万丈が自分は何の為に戦うのか、がぼんやりとしか分かってない頃に(撮影時期的には多分本当に分かってない頃だと思う)、たくさんの先輩がそれぞれの理由で一つの敵に向かっていく背中を見れた、というのは良かったと思います。映画の軸としても分かりやすいし、普段ゲスト枠になりがちな「ヒーローを見る」ポジションに万丈を置いたことで、ストーリーをほぼ既存キャラだけで進めることが出来た。その分レジェンド組に裂ける尺が増えるし、万丈が成長する為の尺でもあるので、しっかり「ビルド」が主人公に据えられてるわけです。
多少駆け足なところはあったかもしれませんが、逆に言えば無駄なシーンがなくて私は好きです、この映画。すごいと思います。

今回、私はいわゆる「レジェンド推しでレジェンド目当てに見に来る大人」の一人で*3、でもビルドも見てて好きだから、主役をレジェンドたちに取られないでほしいなあっていう不安がありました。現行はビルドで、今の子どもたちが見てるのはビルドなわけですから、そこは一番重要なところだと。私はやっぱり子ども向けの特撮ヒーロー番組の仮面ライダーオーズが好きだから、そういう意味で変に目立ってほしくないと思ってたんですけど。
まあ蓋を開けてみたらこれです。二人のライダーの共闘から始まり、ヒーローたちの握手で終わる。その中心にはビルドと、そしてクローズがいる。
最高です。
すごく嬉しかった。本当に本当に心の底から嬉しかった。万丈が「みんなバカばっかりだ!!」って叫ぶところなんて、そうだよなあって。
この映画では万丈と一緒に、そしてこの7年間万丈よりもっと長く、私たちは遠いところからずっとあのヒーローたちの戦う様を見てきた。お人好しで、自分より他人を優先して、裏切られて、傷ついて、誰に頼まれた訳でもないのに戦って、ぼろぼろになるまで戦って、時に歪な姿を、時にまっすぐで優しい、バカなヒーローたちを見てきた。
そうしてまた、傍観をやめてそこに飛び込む新しいバカの姿を私たちは見ることが出来た。これが、なによりも嬉しかった。いい顔をするようになった万丈がかっこよかった。
だから今ビルド本編つらいんだけどね!!!(現在19話)

…………つまり、すごくいい作りのヒーロー映画だなって思いました。
2017年に友達のシルシを現行ライダーとやるフォーゼが見れただけでも大感激ですよ!!!ありがとう!!!

エンドロールは、エグゼイドはまだ「あ~懐かしいな~」だったけどフォーゼで弦ちゃんが映った瞬間に「あーーー!!!1話だーーー!!!!(懐かしさがあふれ出す)」だったし、鎧武で初期の戒斗さんが映って「戒゛斗゛さ゛ん゛」ってなるし葛葉との最終決戦の対比がすごくて思い出して泣きました。泣きながらもう無理…って身構えてたらオーズは平ジェネFの中の回想でも使われた、映司の「楽して助かる~」が出て駄目でした。もはや何を見ても泣く状態。Anything Goes!流れてるから最終回レベルの号泣(※映画館です)。
タオルで目と口押さえながらクレジット見てたら最後、Be The Oneのサビに戻って子どもたちが歌いだして、そこで完全に決壊しました。画面も見れずにタオルに顔突っ伏して泣いてました。涙腺が脆すぎる。
最後の最後にカミホリさんの名前が出て、心の底からありがとうって感謝しかなかった。
毎回見るたびにそう思ってます。



仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』に関わる全ての人に感謝を表して、ひとまず筆を置きます。
本当にありがとうございました。


そんな感じでオーズ7年目の秋と冬、いろんなものが狂いに狂ったオタクがいましたという雑記でした。
平ジェネFINALに関してはまだ続きがあるので、また書くかもしれません。

*1:個人の印象です

*2:ビーストスクワッドとかゴライダーとか。

*3:冬映画は毎年映画館で見てますが、さすがに推しがいないと8回見ないかなあ…と思うので。